• 子育て

    初恋のおわり、夏の終わり

    去年の冬から夏にかけて、ティーンエイジャーの娘を持つ親として大きな学びがありました。

    本人の承諾を得たので、私の学びとして少しシェアしてみることにします。

    14歳、という年はちょっと難しい年齢でした。あまりきちんと話してくれないし、当然、親よりも友達との関係が大切。携帯ばかりで、友達とどんな話をしているのかもわからない。コロナ前までは、しばらく娘との距離を感じる毎日でした。

    しかも、全く男の子なんて興味ない、という感じだったのに、急に男の子の混じる友達グループで「おとまり」がしたい、と言い出す始末。

    まさに寝耳に水。

    純粋な友達関係なのに、大人が変にかんぐって、変に意識させるのもイヤな気がする。でもまだ14歳で、グループだといっても男の子とおとまりっていくらなんでも早い気がする。でもここイギリスの子供たちは、日本に比べてものすごくみんな大人びていて、もちろん国も世代も違うのだから当然ですが、自分が14歳の時とは全く別世界。全く新しいことで何が起こっているのか混乱するし、やっぱり心配は心配なので、親子でさんざん話しました。

    さすが最近の性教育のおかげ?しっかりした知識もあり、びっくりするほど大人びた考え方に度肝を抜かれました。まさか、親子でここまでオープンに話をすることになるとは。その後やっぱり初のボーイフレンドができ、私の中にあった、隠れた怖れ、不信感、そんなものがいっぱい出てきてびっくりもしました。

    でも、その後のコロナのおかげで、娘が友達と会えなくなった分、緩い時間ができてオープンに何でもたくさん話すようになった私たち。

    私は、娘が小さな頃からずっと、

    「ママはこう思うけど、あなたはどう思う?」

    を大切にしてきました。私が母親だからといって、自分の考え方を無理に娘に押し付けるのはやめよう。自分が子供だった時、親が「ただ親であるから」という理由で無理矢理に親の考えを押し付けようとすることに激しい反感と嫌悪感を感じて過ごしていたからです。

    実際、娘から学ぶこともいつも山のようにあると思っています。子供の素直な気持ちで見る世界、今のこの世界で育っていかなければいけない子供のプレッシャーや悩み。自分なりに世界を見る目を育てていっている姿にたくましさとほほえましさを感じたり。

    でも、ママはこう思う、ということは、ことある度にいつも話してはいました。特に、ありがとうの気持ちがどれだけ大切か、やさしい気持ちがどれほど大切か、(ママが思う)格好いいこと、格好悪いこと。

     

    そして、娘の初恋は、夏の終わりとともにドラマチックな終わりを告げました。

    成績も抜群に良く、体も鍛え抜かれて、群を抜いて大人びた彼は、どういうわけか「ありがとう」のやさしい気持ちがあまりなかったことに気づいてしまったのです。「なんかちょっと違う」ということに気づいてしまったのでした。

    男の子は、成績や腹筋だけではかれるもんじゃない。無口なことが、ミステリアスで魅力的に見えるのもありがちかな。そういう子に「きゃー」となる感じも、なんか、ちょっとわかる気もするけど。でも、本当は、一緒にいて楽しい気持ちでいられるのが一番大切だったのかもしれない。心遣いとかやさしさとか、なんかちょっとあったかくなるような気持ちの方が、成績より、腹筋より、見た目より、もっと大切だったんじゃないかな?

    すごい大きな学びを得たね。

    夜二人で一緒にいる時に電気を消させなかった私が、過干渉でよくない親だと思うと批判する彼に、彼女が別れ際に言った最後の言葉。

    「私の両親はいい両親だと思う。もう14歳っていっても、実際私はまだ子供だもの。私の両親は間違ってなかったと思う。それに、私は大きくなったら、ママみたいになりたいと思ってる。」

    うれしくて涙がでそうだった。一連のエピソードが(特に初めの方)どれだけストレスだったかを振り返ってみると、特に。

    これも、一緒に話せる時間がたくさん持てたコロナのおかげかもしれない。

    それにしても、しっかり大きくなったなぁ。

    ちなみに、別れ話の直後、大好きなアイドルグループのファン友達のグループで、歌えや踊れ、やんややんや大笑いに大騒ぎ。

    でもやっぱり、まだ、かなり子供かな。

    これでいい。なんか、とってもほっとした。

    そんな、夏の終わり。